婦人科

医師紹介

医師仙波 恵樹 / Satoki Semba, M.D.

婦人科医師
経歴
  • 平成26年 広島大学医学部医学科 卒業
  • JA広島総合病院
  • 呉医療センター・中国がんセンター
  • 広島大学病院
  • 東広島医療センター
  • 倉敷成人病センター

 


 

資格
  • 日本産科婦人科学会認定専門医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
  • 日本臨床細胞学会認定細胞診専門医
  • 日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医
  • 日本ロボット外科学会国内B級ライセンス

 


 

所属学会
  • 日本産科婦人科学会
  • 日本産科婦人科内視鏡学会
  • 日本婦人科腫瘍学会
  • 日本臨床細胞学会
  • 日本癌治療学会
  • 日本ロボット外科学会
  • 日本生殖医学会

 


 

当院の婦人科紹介

当院では経験豊富な産婦人科専門医が診療に当たっています。

当院の婦人科紹介女性の患者様が身体の不調を感じた際、内科領域だけでなく、婦人科領域も専門医が診療しております。婦人科検診や更年期障害、月経不順などの診療も行っておりますので、ご相談ください。

 

 
午前 9:00~12:00 - - - - -
午後 14:00~17:00 - - - - -

受付時間は診療時間終了30分前となります。

※月に1度、日曜日に外来を行っています。診察時間は9時から12時、13時から16時までとなります。

女性で身体の不調を感じた際は当院へご相談ください。不調の原因が内科領域や消化器内科領域だったとしても、当院では婦人科診療に加えて内科や消化器内科の診療(内視鏡検査にも対応)も可能です。ワンストップで専門性の高い医療を受けていただけます。

 


 

 


 

 


 

 

検査、症状、疾患の詳細

症状、疾患の詳細

 

 -月経異常(生理不順、無月経等)

長期間、生理不順や無月経を放置してしまうとがんリスクが上昇したり、骨がもろくなって骨折しやすくなったりする場合もあります。生理不順や無月経は、ホルモン異常による婦人科疾患によって生じていることも多く、原因を確かめて適切な治療を受けることが必要な場合があります。月経異常で受診が必要な目安を下記のチェック項目として紹介していますので、疑わしい症状がある場合には早めにご相談ください。

チェック項目
  • 正常な生理周期日数:25~38日
  • 変動:6日以内
  • 出血持続日数:3~7日(平均4.6日)
  • 経血量:20~140ml
  • 初経は10~14歳
  • 閉経は43~54歳

上記に該当しない場合は、何らかの月経異常がある可能性があります。

 -月経困難症

月経困難症月経の際に強い腹痛などの症状を伴って生活に支障が及んでいる状態で、生理がある女性の3~7割に生じていると指摘されています。病気ではないという意識が強く、我慢してしまうケースが多いのですが、月経痛を我慢していると神経細胞が変化して痛みを慢性化させてしまうことがわかっています。月経困難症では子宮内膜症などの原因疾患があるケースも多く、放置することで病気が進行して痛みが強くなったり、妊娠しにくくなってしまう場合もあります。月経時の症状で学業や仕事など生活に支障が及んでいる場合には、婦人科を受診して原因疾患がないか調べることが重要です。また、原因疾患がない場合でも、婦人科で適切な治療を受けることでつらい症状を解消できます。

 -過多月経

月経の際の出血量は比較対象がないことから異常に気付きづらいことが多いのですが、経血に血の塊が混じる、ナプキンを1時間ごとなど頻繁に取り換えないと漏れてしまう等の場合には、治療が必要な婦人科疾患が隠れている可能性があります。原因疾患には深刻な病気もありますので、過多月経が疑われる症状がある場合には早めに婦人科を受診してください。原因疾患がない場合も月経が原因で貧血となっている場合もあり、適切な治療が必要です。また、婦人科疾患以外に、血液疾患などによって過多月経が生じることもありますので、当院では常にその可能性も視野に入れた診察を行っています。

 -不正出血

月経以外で性器からの出血を起こす症状です。排卵期などに生じる不正出血など、特に心配の必要がないケースも存在しますが、ホルモンバランスの乱れや性感染症、子宮筋腫、ポリープなどの良性疾患や場合によっては悪性腫瘍など、原因は多岐に渡ります。出血量、出血の頻度、血液の色といった症状には個人差が大きく、検査をしないと原因がわからないこともよくあります。また、検査をしてみると尿道や肛門からの出血ということもあり、その場合も治療が必要となる病気の可能性があります。

 -おりものの異常

腟や子宮の出口の分泌液が混ざったものであり、潤いを保つだけでなく、おりものに含まれる善玉菌のデーデルライン桿菌が病原体の侵入や増殖を防ぐためにも役立っています。腟は尿道と肛門に近い位置にありますが、これによって大腸菌やカンジダ真菌などによる感染を防いでいます。おりものが不足したり、デーデルライン桿菌が少なくなったりすると感染によるトラブルを起こしやすくなります。

おりものの特徴と関連する疾患
色以外の特徴 疑われる疾患
ピンク 不正出血の可能性 クラミジア頚管炎、子宮頚管ポリープ、子宮頚がんなど
酒粕・豆腐・カッテージチーズのようにボロボロした質感、かゆみ カンジダ腟炎、頚管炎など
量の増加、発熱・腹痛 子宮内膜炎、卵管炎など
灰色がかった白 スルメのような匂い 細菌性腟症
膿による黄白色・黄色・緑 腐臭などの悪臭、かゆみ トリコモナスや細菌による腟炎、淋菌感染症など
量の増加、発熱・腹痛 子宮内膜炎や卵管炎などの炎症
腹痛 クラミジア感染症など

 -外陰部のできもの

嚢炎・毛包炎

毛穴の奥にあって毛根を包んでいる毛包の浅い部分に生じる感染症であり、黄色ブドウ球菌によって生じることが多くなっていますが、緑膿菌などの細菌が原因となって生じることもあります。顔や背中にできるにきびも毛包炎に含まれ、外陰部にできるにきびのようなできものと理解するとわかりやすいと思います。大きい場合は穿刺したりして排膿を行ったり、外用薬を塗っていただく場合もあります。

バルトリン腺嚢胞

バルトリン腺は、腟口の左右に1対あって粘液を分泌しています。バルトリン腺に分泌液がたまって腫れを生じているバルトリン腺嚢胞、感染が生じて炎症を起こしている状態のバルトリン腺炎、膿がたまっているバルトリン腺膿瘍があります。無症状であれば経過観察する場合もありますが、感染すると強い痛みを起こすことがあり、穿刺や切開などによる排膿が必要となることがあります。腫れや熱感、痛みなどに気付いたら早めにご相談ください。

性器ヘルペス

外陰部に強い痛みを伴う水ぶくれやただれができる性感染症です。感染すると体内にウイルスが潜伏し、再発を繰り返す場合があります。感染しても症状を起こさないケースが8割もあるとされており、症状がなくても感染させてしまうこともあります。診断された場合は、内服薬や外用薬でよくなることがほとんどですが、再発を繰り返す場合は再発予防目的で内服薬を継続して服用していただく場合もあります。

尖圭コンジローマ

外陰部や腟内に乳頭状のいぼのようなできものができる性感染症で、ほとんどの場合無症状です。尖圭コンジローマは、潜伏期間が3週間から8か月と非常に長く、感染に気付きづらい傾向があります。放置しているといぼが多発するなど見た目の問題が生じ、パートナーに感染させる可能性があります。また、妊娠中にできた場合は赤ちゃんに産道感染したり、帝王切開が必要となる場合があります。疑わしいできものがある場合は早めに受診してください。

尿道カルンケル

尿道口にできる乳頭状のできもので、軟らかくて出血しやすく、色はピンクから鮮やかな赤となっています。主な症状は、異物感やかゆみ、圧痛で、触れると出血することから下着に血液が付着して気付く場合もあります。女性に生じる尿道のできものとしては最も多く、更年期や閉経以降に発症しやすいとされています。ほとんどの場合には薬や軟膏で症状の緩和や解消が見込めますが、サイズが大きい・出血や排尿障害がある・感染を繰り返し起こすといった場合には切除を検討します。良性ですので、症状がない場合には経過観察を行います。

 -更年期障害

更年期障害閉経前5年間と閉経後の5年間を合わせた10年間が更年期の期間です。更年期にはエストロゲンという女性ホルモンの分泌が大きく揺らぎながら減少し、ホルモンバランスの乱れによって様々な症状を起こします。代表的な症状には、暑くないのに強いほてりや異常な発汗を突然起こすホットフラッシュがあります。他にも、動悸、めまい、肩こり、腰痛、冷え、むくみ、食欲不振、頻尿などの身体症状や、倦怠感、イライラ、落ち込みなどの精神症状などが生じることもよくあります。更年期の期間や症状の内容、強さには大きな個人差がありますが、患者さんそれぞれに合った効果のある治療法もいくつか選択できますので、お気軽にご相談ください。

 -不妊症

妊娠を希望する男女が避妊せずに性交している状態を1年以上続けて、妊娠しない場合に不妊症とされます。治療できる病気が原因となっている場合もありますが、検査をしても原因が特定できない場合もしばしばあります。その場合も妊娠の可能性を高める治療によるサポートが可能です。
なお、35歳以上、または男性・女性に何かしらの症状や疾患がある場合には1年を待たず早めに受診することをお勧めします。

 -子宮筋腫

子宮にできる良性腫瘍であり、がんのように生命に危険を及ぼすことはありませんが、月経痛や過多月経等の様々な症状を起こし、不妊や不育の原因となることもあります。日本では30歳以上の女性の20~30%にあるとされており、女性によくある病気のひとつです。過多月経や月経痛、腰痛、頻尿、不正出血などの症状がある場合には早めの受診が重要になります。また稀な悪性腫瘍である子宮肉腫との区別が難しく、定期的な経過観察が必要な場合もあります。

 -子宮内膜症・子宮腺筋症

子宮以外の場所に子宮内膜の組織が移植されて様々な症状を起こす疾患です。子宮の筋肉の中にできた場合には子宮腺筋症と呼ばれます。疾患の特徴としては月経痛が強い、性交痛などですが、疾患が進行すると症状が強くなったり、慢性骨盤痛や排便障害を起こすことがあり、日常生活に大きな支障を及ぼします。また、骨盤内に癒着を起こすことで不妊の原因となり、年齢を重ねると癌化することも珍しくないことから、早期の適切な治療が重要です。

 -骨盤臓器脱(子宮脱・膀胱脱)

子宮や膀胱、腸が腟から脱出を起こす疾患です。年齢を重ねることや出産、肥満などを原因として、骨盤の筋肉(骨盤底筋)がゆるみ臓器の脱出に至ります。早期に発見し適切な治療を行えば治すことができ、骨盤底筋を鍛えることで予防も可能です。当院ではペッサリーなどで保存的な治療を行っております。

 -卵巣腫瘍

卵巣にできた腫瘍の総称です。初期のうちは無症状であることも多いですが、6-7cm以上となった場合は痛みの原因となったり、腹部が膨らんできた感じがする場合があり、治療が考慮されます。無症状の場合でも、超音波検査で定期的な経過観察を行うことで大きくなってこないか計測したり、良悪性の判断がある程度可能です。また、子宮内膜症による卵巣腫瘍(チョコレート嚢胞)の場合は月経困難症や不妊症の原因となりますが、若年層を中心に増加傾向にあり、低用量ピルなどで予防的に治療を行うことが望ましい場合があります。

低用量ピル

低用量ピルは、避妊目的で服用するピル(OC)と婦人科疾患の治療薬として処方されるピル(LEP)があります。ピル(LEP)は保険適用されますが、避妊目的のピル(OC)は保険適用外となっています。ピル(LEP)も排卵を抑制しますので避妊効果は得られますが、日本では月経困難症や子宮内膜症の治療以外の目的での処方はできません。

 

 -避妊用 低用量ピル(OC)

ホルモンの働きを利用して避妊効果を得られる経口避妊薬です。副作用を最小限に抑えるためにホルモンを最低限に抑えています。正しく服用することで、安全、かつ確実な避妊が可能になり、生理に関係する様々な症状の緩和効果など避妊以外の効果も期待できます。また、大事な試験や旅行などのときに月経を避ける(月経移動)目的で、服用していただく場合もあります。

 -生理痛用 低用量ピル(LEP)

低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬で、生理痛の原因が月経困難症や子宮内膜症である場合のLEP処方は保険適用されます。成分は基本的にOCと同様ですが、日本では月経困難症や子宮内膜症の治療薬としてLEPが処方され、OCとは区別されています。月経困難症だけでなく、月経量を少なくしたり、月経前症候群(PMS)やにきび、子宮内膜症や子宮体がんなどの疾患の予防効果もあり広く、女性のヘルスケアをサポートすることで近年、希望される方が増えてきています。

検査・検診

 

 -ブライダルチェック

ご自分の健康状態を正確に把握し、妊娠に影響する病気がないかを調べる総合的な検査です。妊娠や出産は女性の身体に大きな負担をかけると同時に、通常であれば問題にならない疾患が不妊につながったり、母体や胎児に大きな影響を与えたりすることもあります。どんな病気でも早期に適切な治療をすることが重要ですので、結婚や妊活を考えるようになったら、ブライダルチェックを受けてみるようお勧めしています。

料金表
妊娠前に受けておきたい検査 当院の料金
クラミジア 3,300円
淋菌 3,300円
HIV 3,300円
梅毒 3,300円
B型肝炎 3,300円
C型肝炎 3,300円
子宮頸がん 6,500円
子宮卵巣の超音波検査 4,400円
貧血 1,100円
甲状腺機能の検査 4,600円
風疹抗体検査 2,200円
ブライダルチェック
(上記のすべての検査)
22,000円

 -子宮がん検診

子宮に生じるがんは、入口部分にできる子宮頚がんと、上部の袋状になっている部分にできる子宮体がんに分けられます。子宮頚がんは前がん病変を経てがん化します。早期に発見できれば完治が望めますが、進行してしまうと治療が困難になります。また、若い女性が発症すると将来の妊娠・出産に大きく影響し、不妊・流産・早産などのリスクが生じる可能性があることから、早期発見の重要性が高くなっています。

検査の重要性

子宮頚がんは、20~30代の女性の発症が最も多いがんです。原因は性交渉を介したヒトパピローマウイルス(HPV)感染であり、感染リスクが高く、早期発見による治療が有効であることから定期的な検診を受けることが重要です。子宮頚がんはワクチン接種によって感染予防効果が期待できますが、ワクチンを接種している場合も定期的な検診が必要です。
発症早期には自覚症状がありませんが、定期的に検診を受けることで早期発見が可能になり、ほとんどの早期子宮頚がんは適切な治療で治すことができます。進行させてしまうと命に関わる可能性がありますので、定期的な検診を受けて早期発見に努めましょう。

料金表(税込)
自費の場合 子宮頸部がん検診 6,500円
子宮体部がん検診 6,600円

 -性感染症(STD)検査

STDは、『Sexual Transmitted Disease』の頭文字で、性行為を介して感染する病気の総称です。主なSTDには、クラミジア、淋病、B型肝炎、梅毒などがあり、近年では梅毒の患者数が大幅な増加傾向にあります。当院では、検査当日に結果が判明する即日検査と、感染初期など病原体がわずかな期間にも判定できる精密検査を行うことで、より早く正確な結果を得られるようにしています。検査の種類によっては当日結果がでないものがあります。詳しくは医師にお尋ねください。
検査は無症状の方は自費での検査となりますが、性病感染を疑う症状がある場合は保険適応となります。

検査の重要性

性感染症は感染しても無症状のケースも多く、それが感染拡大の大きな原因になっています。ただし、明らかな症状がなくても放置していると不妊の原因となったり、母子感染する場合もあります。オーラルセックスで症状が現れづらい喉に感染する場合もあり、定期的な検査の重要性が高まっています。

料金表(自費検査の場合)(税込)
HIV(エイズ) 3,300円
梅毒 3,300円
クラミジア 3,300円
淋菌 3,300円
B型肝炎 3,300円
5種類全て 11,000円
避妊相談

当院では避妊相談にも対応しており、ご相談される方のご希望や生活習慣、ライフスタイル、既往症や服用している薬などを確かめた上で、適した避妊法やその効果などについてご説明しています。基本的には安全性、費用対効果、確実性などを考慮し、低用量ピル(OC)や子宮内避妊リングによる避妊をお勧めしており、緊急時にはアフターピルの処方も可能です。

 

 -低用量ピル(OC)

ホルモンの成分を最小限に抑えながら、高い避妊効果を得られ、月経困難症や過多月経などの症状を和らげる効果も期待できます。また、内膜症や子宮体がんや卵巣がん等の疾患の予防効果もあり、女性のヘルスケアという観点で最近は服用される方が増えてきています。処方希望の方はご相談ください。

 -アフターピル

避妊しないで性交渉してしまった、コンドームが途中で破れた、低用量ピルの服用忘れ、性的暴行を受けたなど、幅広い状態に処方が可能です。性交渉72時間以内の服用が必要ですが、服用するのが早ければ早いほど避妊効果も高くなりますので、早めにご相談ください。

 -子宮内避妊リング(ミレーナ)

ミレーナ小さな器具を腟内に挿入して受精卵の着床を妨げて妊娠を防ぎます。1度入れてしまえば5年間の避妊効果を得られ、飲み忘れなどの心配もなくなります。日常生活への負担が少なく、特別なケアなども必要ありません。なお、本体に含まれる有効成分が徐々に溶け出して効果を生じることから成分の影響範囲が子宮周辺だけにとどまります。内服するピルと違い、全身に影響することがなく、副作用も抑えられます。

文責:東海内科・内視鏡クリニック岐阜各務原院 仙波 恵樹

ご予約・お問い合わせcontact

ご予約はWEBよりお願いいたします。
お電話によるお問い合わせは診療時間帯のみです。
LINE予約がおすすめです。

  • 058-372-5411
  • WEB予約 WEB予約
  • LINE予約 LINE予約
  • 診療時間表
    午前 9:00~12:00 - ●/◎
    午後 13:00~15:00 - - -
    午後 15:30~19:00 - -
    婦人科午後
    14:00~17:00
    - - - - - -

    :内科外来 :婦人科外来 :内視鏡検査
    ※:日曜内視鏡検査(月1回診療(9:00~12:00、13:00~16:00))
    :土曜内視鏡検査(毎週(12:00~14:00))
    上部内視鏡検査は診療日の午前中に毎日行っています。
    受付時間は診療時間終了30分前

TOPへTOPへ
Translate:翻訳≫