いま、梅毒が急拡大していることをご存知ですか?
ここ数年、性感染症の一つである梅毒にかかる方が全国的に増えています。男性20代~50代、女性は20代が突出して増えています。
梅毒を放置すると、あなたがきっかけで大切な人も感染する可能性があります。
岐阜県内でも、2025 年の患者報告数は昨年の同時期に比べて約 1.5 倍に増加しています。
岐阜県の感染症情報はこちらをご覧ください。

- 局部や肛門、口唇、口の中などにしこり・びらん・潰瘍がある。
- 皮膚や粘膜に硬いイボのような病変ができた。
- 手のひらや足の裏を含めた全身に、赤い斑点が出現した。
★梅毒の症状は感染から3週間ほどしてから出ることがあります。
性器や肛門、口付近といった感染部位に硬いしこり(初期硬結)や潰瘍ができる梅毒の初期症状が現れます。痛みや痒みがほとんどなく自然に消えるため、自覚しないまま病期が進行したり他人にうつすこともありません。
★初期は症状もほとんどでないことがあるので、注意が必要です。症状がなくてもパートナーに感染が疑われるなどした際は検査を受けることをお薦めします。
【男性の初期症状】
亀頭や陰茎など、性器周辺の皮膚に硬いしこりができて、それが自覚症状となるケースが多いです。感染部位に症状が起こる為、性器以外にも口唇・口腔内などにも発症します。
【女性の初期症状】
大陰唇・小陰唇を含む、女性器周辺、膣内に初期硬結を感じます。近年では、オーラルセックスが一般化し、口唇・口腔内に異変を感じる方も多いです。
梅毒の潜伏期間は個人差が大きく、感染から3週間程度で初期硬結を生じるケースがもっとも多くみられます。
梅毒トレポネーマに感染してから梅毒の症状が現れるまでの期間は、感染後1~13週間と幅広く、感染後2週間で症状が現れる人もいれば、12週間後に症状を自覚する人もいるなどさまざまです。

梅毒の治療・予防は?
【梅毒の治療】
ペニシリン系の抗菌薬が第一選択となります。内服薬と注射薬を選択でき、効果はどちらも同等ですが早期梅毒では内服薬は4週間、注射薬のほうは筋肉注射1回と治療期間が異なります。ペニシリン系のアレルギーのある方はミノマイシンなどの抗菌薬を考慮します。
梅毒は早期に発見して、適切な治療を行うことで治癒が可能です。
【梅毒の予防】
身近で予防効果の高いものとして、コンドームの着用があげられます。適切に使用すると、コンドームは性感染症の予防効果が高い方法です。
セックスのたびにコンドームを必ずつけるようにすることは、性感染症から自身やパートナーを守るsafer sex(安全なセックス)として推奨されています。
また、新しいパートナーができた場合や複数のパートナーがいる場合は定期的に検査(1年に1回以上)を受けることは重要です。
それ以上に不特定多数の人とパートナーにならないこと、お互いにとってそれぞれが唯一のセックスパートナーであることなどを遵守することで性感染症は予防可能です。

性感染症についてはこちらをご覧ください。
クラミジア、淋菌についてはこちらをご覧ください。
女性の方は頸管粘液採取、男性の方は尿からの検体採取での検査を推奨しています。
女性の方限定になりますが、検査した当日に結果を知りたい方や1回の受診で済ませたい方は、
婦人科診療日(木曜日、月1開院の日曜日)のみで、迅速キットでの検査が可能です。
一般的な検査方法に比べると感度はやや劣りますが、10〜15分程度で結果が分かります。

お電話またはWEB予約フォーム、LINEからご予約いただけます。
- 電話番号:058-372-5411
- WEB予約:こちら
- LINE予約:こちら(LINE予約をお勧めしています。)
インスタグラム でも発信しております。是非ご覧ください(フォローもお願いします🎵)
参考文献
岐阜県 公式ホームページ 【梅毒について】